2011年 桜蔭中『理科』入試分析

物理・地学・生物・化学がそれぞれ大問1つずつ出題。難易度は例年に比べて易しくなっています。

やはり合否を分けるのは、「塾のテキストや問題集で経験していないであろう問題」です。
たとえば大問IIは天体に関する問題ですが、Aの部分に属する問1~問4についてはごく基本的な知識であり、たいていの受験生が正解しているでしょう。
問題はBの部分です。天体分野に関しての知識がベースとして存在するうえで、きちんと思考力を働かせ、地球が球体であることを想像できなければ正解にたどりつけません。
難易度が最も高いのは、大問IVの問6。飽和水容量に関する問題でしょう。長い問題文をきちんと読んで題意を把握し、表の数値をきちんと読みとり、計算も正確に行わねばなりません。
30分という試験時間の中で、この問題を落ち着いて解くだけの時間を残せるかというところもポイントになります。「誰もが解ける問題を落とさない」ということは当然ですが、「誰もが解ける問題に時間をかけない」ということも要求されてきます。

しかもこの理科は、中学受験でも最高峰の難易度・記述量の国語を終えてから行われます。思考力の高さだけでなく、思考力を働かせつづけられるかも重要です。

電熱線と水温の上昇について。
知識はそれほど必要ではなく、問題分の読解・表の読み取りを正確にできるかどうかがカギ。全体としては平易ですが、問4は条件を整理し、段階を踏んで考えていく必要があります。

Aは基本的内容。問5は緯度の差=扇形の中心角と考えて、孤の長さから円周を計算していきます。

白神山地の生態系に関する問題。
植物や動物に関する知識を問うものと、現在おこっている状況の理由を推察させるものが出題されています。
問4(3)は、食物連鎖の1要素だけが激減したときにおける、他の要素の増減具合がグラフ。同じ「減る」ものでも、どのタイミングで減るのかをよく考えて選択する必要があります。知識の丸暗記だけでなく、根拠を考えるような勉強方法をしているかどうかが問われている問題です。

溶解度の問題。表1~表3とも、表中の値(解ける残りの重さ)を50gから引き、「溶けている溶質の重さ」に書き直すと正解に近付きます。
問4は「水よう液100g」に注意。つまり水は70g・Bが30gです。これを水50gに換算して考えます。
問5は図1の結晶の形から、食塩であると推察されます。



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