今年は地理・歴史・政治ともに基本的な問題が多く、開成中の受験生にとっては平易な内容です。時事的な問題も多いですが、こちらも比較的易しいものがほとんどです。
選択式ではなく漢字指定で答えさせるものが多いのですが、やはり開成中を目指す生徒さんなら得点にするべき問題がそろっています。
昨年の参議院議員選挙を中心に、時事問題を答えさせる問題。平易な内容がそろっていますが、中には55年体制崩壊までさかのぼるものもあるため(問3)、直近の時事だけでなく歴代の総理大臣・政権の動きも押さえておくべきでしょう。
日本史の語句・年号を埋める問題。「聖武天皇」や「大極殿」については、対策ができていなくて得点できなかった受験生もいたかもしれません。
朝鮮半島とのかかわりを通史的に追った問題。「釜山」が書けた生徒はあまり多くなかったかもしれません。問3の「唐辛子」については、正答率が低い問題だったと思われます。
地理を中心に時事にも触れている問題。注目すべきは、問5や問8のように表から読み取らせる形式の出題です。いわば変化球のような出題ですが、落ち着いて問題文と表を把握しさえすれば、開成中の受験生が得点できない内容ではありません。
インターネットの普及率と、新幹線の長さの問題については、対策のできている受験生は少なかったでしょう。選択肢を2つまでしか絞り込むことが難しいため、答えが割れることが予想されます。こういった問題を取れるかどうか一喜一憂するよりも、それ以外の問いで確実に得点していくことのほうがずっと重要です。
総括しますと、上で具体的に触れた問題が正解だったかどうかで点差はつきますが、それ以上に大切なのは、誰もが得点できるところで取りこぼさないことです。語句や年号の知識に抜け・漏れ・覚え間違いがないかどうかが合否を分けます。