2012年 桜蔭中『理科』入試分析

大問3つの中に、物理・化学・生物・地学の要素がちりばめられている。全体的に平易な内容なので、つまらないミスをしないことがいちばん重要。最後の科目だが、集中力を切らすことなく臨みたい。

昨年夏の節電を軸とした大問で、温度変化と植物の知識に関する問題が出されている。やさしい部類に入るものが多いので、ここでは取りこぼしたくないところ。
難度が高いのは問6と問9の二つ。どちらも個別の植物の特徴を把握していないと得点できない。トップ校を目指すのであれば、隙間の時間を上手に活用して、細かな知識もきちんと追っていく必要がある。

化学に関する問題。奇しくも開成中と同じく、アルミニウムに塩酸をかけた際の反応がテーマだが、桜蔭中を受ける子たちなら十分に完答できる内容。ここでの失点は大変もったいない。
反応による気体の発生量を計算する箇所もあるが、けっして複雑な計算ではない。
ケアレスミスがあるとすれば、水上置換の図を描く際に、気体の発生量を正確にはかるためのものだという点を見落としがちなくらいか。
問6の正誤問題も、落ち着いて問題文を1つ1つ読めばミスはないだろう。

光の広がりと陰影の問題。スクリーンだけずらす・豆電球の位置だけをずらす等、あまり見られない形の出題だが、基本的な原理をきちんと理解できていれば、応用が利くだろう。 算数の空間図形が得意な受験生は、光の広がり方を想像しやすかったかもしれない。空間図形はこれからも、中学受験生に立ちふさがる難関となるだろう。



2012年

開成中
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