既存の知識を実践的に結びつける応用力、連想力が問われる出題。大問3・4は時事的な話題をきっかけにした出題。話題になった理科に関するニュースからの出題は、麻布に限らずままあることなので、新聞や ニュース解説などをチェックしていきたい。
金属と水溶液。固体や気体による解け方の違い、金属の性質(鉄・アルミ)の利用法。温度変化による体積変化の仕方の違いなどを踏まえた記述問題。気体の溶解量の計算など答えやすい問題である。
生物の特徴について。基本的な知識を問う出題。本文の定義を用いて物を分類させる問題(問5)、判定させる問題(問7)。水の性質(養分を解かして運ぶ、蒸発熱による体温調節)についての考察など。広範に知識を結びつけ、理科的に説明させる出題。
光の進み方について。直進する光の性質を用いたピンホールカメラはスクリーンに映る像が上下180°回転して出来ることから、1歩先に考察を進めさせている。光源の形を正確に反映させるために求められる工夫は何か。像がぼやけないための条件を理解できるかどうかが問われている。
火星探査について
問1-4は取り組みやすい計算問題。問2は地球と火星の公転周期の違いから同じ時間に回転する角度が異なることに気づれば良い。
問5、6は火星探査機のキュリオシティについて。地球からの指令電波が火星の表面に届くとはどのような状態か考えられるのがカギ(問5)。
問7惑星の表面温度が上昇するために必要なものは何か→現在の地球の温暖化からの連想ができるかどうか。
問8、9地形についての特徴を写真から読み取れればよい。