2013年 開成中『理科』入試分析

てこのつりあいとばねの複合問題。
伸び1cmあたり何gの重さが必要かを意識できていれば平易。
問3のグラフは視点からの距離とばねの伸びとが反比例の関係にあることに注意。したがって、各点の間は直線ではなく、なめらかな曲線で結ばれることとなる。

金星食について。
月の満ち欠けの状況から、時間帯と方角を導けるか否かが肝心。自転周期を利用した視度のズレや、日周運動の計算など、上位校らしい一筋縄ではいかない計算問題であるが、難問というほどのレベルではない。問5・問6がやや難しいか。

ガスバーナーの燃焼と危惧の取り扱いについて。
燃焼の様子についての出題は基本レベル。しかし、器具の取扱いは、塾などのテキストにのみ頼って学習している答えづらいものも出題されている。小学校の授業などで実際に器具を取り扱った経験があるかないかが、解答作成のカギとなる。

問1問2は基本的な知識やグラフ結果より答えられる。問4は実験結果の比較これも平易。問3の解答から、問5へ至る過程が鍵となる。

全体的に平易であり、とてつもない量の暗記知識が求められるわけではない。実験の条件どおりにきちんと処理していったり、基本的なメカニズムを元に応用していったりという、考える力が求められる内容となっている。



2013年

開成中
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