2014年 麻布中『算数』入試分析
校長が倫理の氷上先生から数学の平先生に交代された後の初めての入試。麻布の算数は前年よりも難しくなった。従来より難しくなるケースでの最重要ファクターは「自信」である。
精神論を語るつもりはない。自分が積み重ねてきた努力に対して胸を張れる受験生は、わからない問題に出くわしたときに「自信を持って捨てる」ことができるからである。
平均点の低い試験になるほど、時間をかける問題・捨てる問題の判断が重要になってくる。ここの判断を支えるのが「自信」である。自分にわからないのであれば他の受験生もわからない → 飛ばしてよし という判断が出来た子なら、解ける問題を解き、残りの時間で部分点を取れそうな問題に着手することができただろう。
大問1〜4までを完答し、大問5・6はそれぞれ2番まで取れれば、合格点に達しただろう。だがこれはあくまで理想論。大問3の速さの問題や、大問4の3種の食塩水の混合などは、苦手とする子はいる。
そういった苦手な分野は思い切って捨てる必要が出てくるだろう。初見で進めるところまで進めて、行き詰ったところまでの部分点でよしとする。そして残りの時間は、解けそうな問題に回すのだ。
合否を左右する要素として、「テスト内の時間配分」は重要なウェイトを占めている。 日ごろから月例テスト・模試を受ける際に漫然と受けているのか、これを意識して受けているのかによって、実力を発揮できるか否かが大きく変わってくるだろう。